Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第8号:芋煮

 東北地方、特に宮城と山形には古くから「芋煮」の風習があるらしい。
 秋もそろそろ深まってくる10月中旬頃、川縁で竈を作り、その名の通り鍋に芋を入れて煮込むのだが、宮城と山形では少々趣向が異なる。
 いわゆる「宮城風芋煮」は、里芋の他に豚肉、人参、牛蒡、蒟蒻、葱等を入れて、味噌で味付けをする。これは、他の地方で「豚汁」と呼ばれる物に近いのだが、私のイメージだと豚汁は里芋ではなくジャガ芋が入っていると思うので、やはり「芋煮」なのであろう。
 これに対して「山形風芋煮」は、里芋以外は基本的に牛肉と葱のみ、味付けは醤油である。シンプルな内容ではあるものの、宮城風に比べて「芋」煮を前面に押し出した作りに感じられる。

 今回の研究室の芋煮は宮城風だけであったが、大学生のように大量消費をするグループでは大概2種類同時に作る場合が多い。豚汁なら普段から生協でも食えるので、私は山形風の方が芋煮としては好きである。某クラブの芋煮だと、大抵散々煮返したあとでうどんを入れて煮込むから、最後にはどちらがどちらだかわからない作りになるのだが・・・

Comments

Comment Form

Trackbacks