Benjamin's LOG

食抑の秋

第4503号:THE RED VANS

LAX TBIT

 10月13日のカリフォルニアは、スカッと抜けるような青空。
 しかし、その空模様など目に入らぬくらい、私は気を揉んでいた。

 今回の出張、日本から4名で行ったのだが、うち3名は他社の方。
 共通の客先を訪問した後、彼らはもう1日使って別な客先を訪問するとのことで、私とはホテルで別れることとなった。US来訪ですら2度目なのに、周りに頼れる人間がいないまま、ホテルから空港まで行かねばならない。さて、どうしたものか。

 結論から言えば、「Shuttle2LAX」なるサイトから予約した乗り合いシャトルが、空港まで確実に、親切に送り届けてくれた。
 サイトを見るとShuttle2LAXと書かれた車が走っているように見えるが、実際は近隣の客をまとめる役目を果たしているだけのようで、時間を少し過ぎて現れたのは赤い車体が目印の「PRIME TIME SHUTTLE」。南カリフォルニアで20年以上の歴史を誇る老舗のシャトル業者らしい。サングラスを掛けて白ひげを蓄え、指無しグローブをはめた屈強なドライバーが荷物を後ろに積み、ドアを開けるとそこには先客が3名。どうやら変なところへ連れて行かれる心配はしなくて良さそうだ。

 ホテルを出て、Irvine市内でもう1人の客を拾った後、車はRoute 405を一路北へ。ドライバーは前のシートに座った初老の夫婦と楽しそうに会話をしながら車をひたすら走らせていたが、その間私はスマホのGoogle MapにGPS機能を付加して、現在地がどの辺りかを常に確認していた。今回のUS行き直前にスマホに変えて、もっとも良かったと思えたのはこの機能だった。
 特に渋滞することもなく、車はLAXに到着。最後に乗った客が私と同じ便と言うこともあり、無事に国際線の受付カウンター前で降りることが出来た。料金はチップも含めて全てクレジットカード前払いなので、荷物を受け取って降りるだけ。肩を抱きながらにこやかに「Have a nice flight!」と声を掛けてくれたドライバーに最大限の敬意を払いつつ、空港の建物へ入ったのであった。

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