第3753号:寂光
- 2009/09/28 月 19:25
- 紀行記録
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正解は、十和田観光電鉄の終点、十和田市駅でした。
青森県十和田市の中心駅。確か市役所も近くにあって、十和田市の中心街に位置すると記憶していたのだが、休日の午後6時過ぎ、辺りには人がほとんどいない。正確には、鉄道を利用する人がほとんどいないと言うべきか。
三沢には開業時から使われているであろう古めかしい駅舎がそのまま残っていたのに対して、ここ十和田市は駅ビルの中に改札がある。但し、駅ビルは約2年前からずっと閉店。1階の蕎麦屋と旅行センターが営業しているのみで、あとはシャッターが降りている。一歩駅から外へ出ると、写真の通り。
少し離れた位置にホームセンターを基調とするショッピングセンターがあって、そこは駐車場にも結構車が並んでいた。それだけに、駅周辺の寂しさが余計に際立つ。ちなみに、そのショッピングセンターが建っている場所が、駅ビルが建つ前の十和田市駅の場所だったらしい。
三沢から往復してみたけれど、乗客は行きも帰りも8割方同じ顔。つまり、乗り鉄趣味の同業者がほとんどだった。途中駅の乗降客も数名。単行電車でも余裕でロングシートに足が伸ばせるほど。学校の名前が付く駅が3つもある辺り、観光電鉄という名前でありながら主に支えているのは通学の学生なのだろう。
未だ電子音じゃない踏切の音を聞いていると、末期のくりでんを思い出してきた。行った時間が悪かったと言えばそれまでなのだけど、何となく、地方中小私鉄の厳しさだけが印象に残った。
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