Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第2104号:アーバンライナー

 で、名古屋からは近鉄の名阪特急で大阪を目指した、と。
 本当はこちらがメインで、名鉄はもう少し時間が取れそうだったからオプションでつけたというのが本音。ともかく関ヶ原を越えない名阪ルートとは如何様なものか、と思いを馳せながら近鉄名古屋駅の特急ホームへ。
 名鉄とは異なり、近鉄特急は小田急ロマンスカーと同じで全車指定席の特急料金制。名古屋から難波までは運賃2300円、特急料金1850円。新幹線よりは安いが、時間は最速な列車でも倍かかる。名古屋17時発は初代「アーバンライナー」車両だった。さすがに少々くたびれ加減だが、それでもデビュー当時の斬新さは失われていないようである。もっともビスタカーには敵わないでしょうがね。
 名古屋を出るとひたすら伊勢湾に沿って南下する。桑名、四日市、津、と三重県の有名どころを走っている間はわりと都会を抜けているイメージがあったけれど、松阪の手前、伊勢中川が見えたところで進行方向を90度右に切り替え、西走し始めたら一転して山の中。そのうち「伊賀上野」なんて地名が見えるようになってきて、ああなるほど、伊賀忍者はこういうところを駆け回っていたのか、と納得した。
 名古屋を出てから1時間半以上、最初の停車駅大和八木はもう奈良県の駅である。ただ、このころになると表はすっかり日が沈んでしまって、走っていてもどこまでが三重でどこからが奈良なのかなんてちっともわからなかった。そのままさらに西進するとだんだんと表のネオンが明るくなってきて、ああ、もうそろそろ大阪やねん、という感じになってくる。名古屋から2時間6分、仙台から約8時間、難波はやはり人が多かった。

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