第2324号:総評その3
- 2005/10/30 日 00:00
- 甘味球団
さて、最後にもう一つ述べて終わりにしましょうか。
事前の評価では「どちらもファンが熱狂的という点で似ている」などと言われていたけれど、私はロッテファンであると同時にアンチ「阪神ファン」。似ているなどと以ての外だと思っている。
無論、全てのファンが当てはまるわけではないけれど、紳士的な応援のロッテファンと粗暴な阪神ファンを一緒にしないで欲しいというのが本音。交流戦では相手の好プレーに素直に賞賛を送るロッテファンにセ・リーグの選手が戸惑った等という記事も出ていたが、そこまでやらずともロッテファンは選手が嫌な気分になるような応援はしないのである。かたや阪神ファン、今でも忘れないのがいつぞやのオールスターゲームが甲子園で行われたときのこと。セ・リーグの4番打者である巨人の原辰徳に対して同じセ・リーグでありながらヤジを飛ばし、トランペッターが凡退のメロディを吹き続けていたというのが阪神ファン。物の投げ入れは日常茶飯事だが、もっともひどいのは東京ドームであったラジカセ。その他、今回のシリーズでも売店の椅子を破壊したり、警備員に暴力を振るっていたのはいずれも阪神ファン。
選手の側から見てみれば、負けても温かく迎えてくれるファンと、負けると相手はおろか自軍ですら嫌な気分にさせるファンとでは負けたときのプレッシャーが違うだろうし、翌日のゲームに臨む姿勢だって変わってくるのではないかと思う。「阪神ファンが暴力を振るって逮捕されました」と言う記事は阪神の選手だって見るはず。同じ熱狂的でも「26番目の選手」と捉えられるか「ありがた迷惑」と捉えられるかで大きな違いがあると言うことに阪神ファンも是非気づいて貰いたいものだ。
もちろん、重ね重ね言うようだが全ての阪神ファンがこうだというわけではないし、ロッテファンにだって人に迷惑をかけないと言い切れるわけではない。だが、多くの紳士的な阪神ファンの皆様、一部の過激なファンを皆で抑える努力はして下さいな。戎橋で飛び込もうとしている人間を周りが止めようとするだけだって印象が変わると思いますぞ。
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