Benjamin's LOG

食抑の秋

第4511号:そば家 叶

そば家 叶

 よく見たら「そば屋」じゃなくて「そば家」なのね。

 信州蕎麦紀行第二弾は、上信越道東部湯の丸IC近くにある「そば家 叶」。
 上田市東部から東御市にかけて、評判の蕎麦屋はないかと検索したら引っ掛かった。大型車なら入るのを躊躇しそうな森の中の狭い道へ曲がると、まず駐車場が現れる。しかし、店の入口はすぐには見えない。そこには「入口は中庭にあります」との貼り紙が。
 駐車場がある建物の脇の小径を進むと、やがて一つの建物が見えてくる。一般的な蕎麦屋にあるような暖簾などは無く、一件ただの作業小屋のような佇まい。扉を開けると馬蹄形のカウンターに椅子が並び、カウンターの中から店主が出迎えてくれた。
 ここでは三種類の十割蕎麦があり、うち二枚をチョイスできるようなメニューもあるのだが、とりあえず最も色黒な「手前そば」をオーダーする。前菜として奴豆腐、そしてそば粉を使った胡麻豆腐。それらをつまんでいるうちに蕎麦が出てくる。麺は昨日の石尊の蕎麦に比べるとコシは強めで、しっかりした噛み応え。出汁は魚の味がしみ出していて、美味い。
 蕎麦を食べ終えると蕎麦湯が出てきて、とここまでは普通だが、その後に紅茶漬け?の杏とコーヒーが出てきた。最初の豆腐といいこの杏といい、まして店の佇まいや店内の作り、装飾品、すべてに店主のこだわりが含まれているように思えた。もちろん、蕎麦が美味いのは言うまでもないが。機会があればあと2回行って、残りの二種類を食うてみたいものだ。

 ちなみに、たまたま連日で長野方面へ行きましたが、いずれも日帰りです。
 移動効率を考えると帰ってこない方が良かったのだけど、人的資源効率(要は運転手)の関係で日帰り2回。上信越道も2日連続で走ると、飽きるね。

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