第4377号:満3年
- 2011/06/14 火 21:56
- 日々徒然
ここ10年以内に東北地方で起こった大きな地震が、全て忘れ去られていそうな今日この頃。
今から3年前、最大震度6強だった岩手・宮城内陸地震では、橋が落ちたり車が土砂に埋まったりして、死者不明者約30人を数えた。
仙台市内は震度5強とも6弱とも言われていたが、当時テレビを持っていなかった私は地震が収まってから職場へ車を走らせ、普段アンテナのつながっていないデモ用テレビのアンテナ端子に針金を突っ込んで、高架橋の上で停車した東北新幹線の映像を見ていたのを覚えている。
しかし、非常に局所的な地震だったせいか、仙台市内も含めて地震の翌日は至って平常。私は、女川で行われていた銀鮭祭りに行った後、牡鹿半島をぐるりと一周して、初夏の御番所公園からコバルト色の太平洋を撮影していた。その3年後に、とてもそんなことが出来る状態じゃない地震が起きるとはつゆ知らず。
それ以前にも大きな地震を幾度も経験しているが、全県が麻痺状態に陥るような被害がなかったこともあって、宮城県は地震の数こそ多いけれど、過去の宮城県沖地震の教訓を随所に生かしているから、割と地震には強い、なんて誤った見方を私自身もしていたような気がする。
今ならばはっきり言える。地震に強い県など、無い。
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