第4075号:昭和ノスタルジー
- 2010/08/16 月 20:31
- 紀行記録
昨年10月に東日本最後の103系が引退し、今年の10月には中央快速線から201系が引退の予定。
幼少期から高校を出るまで過ごした三鷹で、オレンジ色か黄色の「国電」を見て育った世代としては、この手の車両には特別な思い入れがある。写真の101系は、中央快速線からは民営化前に撤退し、緩行線も平成になったとほぼ同時に引退。よって、高校通学時には既に走っていなかったのだけれども、日常的な乗り物じゃなかった幼少期の「でんしゃ」はほとんどこれだった。それだけで、どことなく懐かしい。
ほぼ原型のまま秩父へ移籍した国鉄101系電車が、どうやらあと2年ほどで2度目のお役後免になりそうとのことだったので、まだ多く走っているうちに一度は乗りに行かねば、という思いを以前から持っていた。
酷暑の中、敢えて冷房の付いていない中間車両に乗り込む。終戦記念日なんだし、こんな日くらい冷房の有り難みを体全体で感じるのも悪くないだろう。座り心地も国鉄時代そのままのシートに腰掛けて周りを見回せば、広い天井からぶら下がってフル稼働している扇風機、散々ペンキを塗り直された貫通路の扉、まっすぐ上に上げても傾いた状態で固定される窓。要は「ボロい」のだ。日常的に利用している地元の方々にとっては、敬遠したくなる対象かも知れぬ。
三峰口から羽生までは約72km、所要時間約2時間。中央快速線の東京−高尾間よりも、さらには緩行線の三鷹−千葉間よりも長い距離を
走っていることになる。運転頻度は国鉄よりも少ないだろうが、それでも秩父へ来て既に20年以上、ほぼ毎日のように走っているわけで、やはり国鉄型は丈夫なんだなぁ、と改めて感じた。
Comments
考えてみたら、旧性能で製造された最後の生き残りなんですよね。いくら途中で改造を受けているとは言え、その大半が近江で活躍中というのもまた凄い話ですが。
私も先日大阪に出張に行った帰りにわざわざ彦根まで行って、西武411系が走っている近江鉄道に乗ってきました。ちょうど良く乗れた電車が所沢工場製で昭和41年製でした。
もっとも、西武は途中で全車両を冷房化したんで冷房付きで、寒いくらいの超強力な冷房パワーが健在でしたが…(笑)