第38号:味噌汁
- 1998/11/15 日 00:00
- 美食探求
この見聞録を読みに来て下さる方に「食べ物の話が多くて読んでると腹が空きます」と言われてしまった。いっそのこと、「Benjamin食文化論」とでもして食べ物の話題だけにしてしまった方がよいのだろうか?だがそうすると私の体重が日記を書く度に増え続けそうな気がするので、なるべく食べ物以外の話題を見つけてこようと思う、なんて書きながら、今日は味噌汁の話。
昔、私がまだ自炊で食生活をしていた頃、味噌汁には結構こだわっていた。
実家の影響もあるのだが、出汁は必ず煮干しから取り、出汁入り味噌は絶対に使わない、具は可能な限り二品以上は入れる、等々。仙台は味噌の産地であるから、味噌も仙台味噌の粒タイプ(大豆の粒が入っている物)を使っていた。
味噌汁は健康に良いそうである。味噌の持っている成分が癌の予防に効くとか、という話はあまりまじめに聞いていないのではっきりとはわからないが、何よりも私は具にポイントがあると思っている。味噌汁の具で、「こりゃ体に悪いな」というような具があるだろうか?野菜以外の物でも、豆腐、海草、それに魚のアラとか、栄養分を多く持ったものや、体内の掃除をするような物が具になるのが味噌汁なのだ。健康に悪いはずが無かろう。
最近は自炊もしなくなってしまい、冷蔵庫の中にあるのは調味料だけ、という惨状なので、家で飲む味噌汁はもっぱらインスタント物を食している。当然出汁へのこだわりなどというのは持てないが、最近は結構インスタント物でもよく考えて作ってあるので、具が沢山入っているものが多い。私のお薦めは永谷園の「減塩みそ汁」。CMもやっているようだが、これのほうれん草はインスタント物としては半端じゃない量が入っている。「結構いいらしいっすよ」は嘘ではない。
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