Benjamin's LOG

アウトドア派転向中?

第3748号:緑の真珠(前編)

大島汽船

(クリックで拡大します。その他の写真はこちらへどうぞ。)

 3日前にも述べたが、元々は3日間遊べる切符をフルに使うべく、2泊3日で北東北へ乗りつぶしに出かけるつもりであった。
 ただ、3日休んでも問題ないくらいに仕事を進め終わったのが土曜日の午後。この時点で既に予約可能な翌日の宿はほとんど無し。というわけで、とりあえず翌々日の宿だけ確保して、日程を1泊2日に変更。空いた日曜日は日帰りで適当な所へ出かけようか、という何とも行き当たりばったりな計画が生んだ結果が上の写真である。

 日帰りで行けて、しかも翌日以降の日程にあまり影響を及ぼさず、かつそこそこ楽しめるところはどこだろうか、と思案していた時、ふと「離島は、いいよ〜」とすっかり隠岐島に惚れ込んだH先生が正月に熱弁を振るっていたのを思い出した。そういえば、宮城県にも航路でないと行けない離島があったではないか。
 快速「南三陸1号」を南気仙沼で降りて、停泊する漁船の群れを横目に歩くこと十数分。観光桟橋では何らかのイベントをやっていたが、観光客もそこそこ集まっている。乗船券を買って岸壁で待っていると、入ってきたのは結構大きな船。後で調べたら定員は160名らしい。まぁ、1時間に1本の運航で、それなりに観光客も捌こうと思ったら、これくらいの規模の船が必要になるんだろうか。

 当然ながら客席もあるのだけど、雲は多いものの晴天とあらば、久々の船旅を潮風に吹かれながら楽しみたい。ということで2階のデッキに陣取る。やがて出航して船が速力を上げていくと、ウミネコの群れが船の後ろにくっついて来た。どうやら彼らは、観光客がエサをばらまいてくれると言うことをちゃんとわかっているらしい。ある意味、この辺に生息しているウミネコならではの習慣なのだろう。
 出航してから約25分。穏やかな海を進んでくると、そこは大島、浦の浜港であった。そもそも大島は、最も近いところで200m強しか本土と離れていないらしいし、目と鼻の先と言えばその通り。もちろん車両を航送できるフェリーもあるし、ミヤコーバスだって走っているから、人里離れた島、というイメージは全くない。しかし、やはり船を下りると「遠くへ来たなぁ」という感慨に何故か浸ってしまうのであった。

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