Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第3364号:道内夜行

 先週末で、北海道内を起終点とする夜行列車が全廃されたそうな。
 大分前に多客期運転になったのは知っていたけれど、燃料費高騰の折、夜な夜な長編成のディーゼルカーを走らせるほどの利用客は無かったということなのね。

 最後まで走っていた「まりも」は、「おおぞら13号」の時代に乗車経験あり。
 今から13年前の夏、「はまなす」で道内に入った後、千歳線沿線で1日を過ごしてから急行「利尻」で最北端へ。札幌へ戻ってから今度は「おおぞら13号」で最東端へ。根室から網走までのんびり移動してから「オホーツク10号」で札幌へ戻り、次の昼間は富良野近辺を巡って、その日の快速「ミッドナイト」で函館へ。翌日に仙台へ戻るという、「5泊6日」の5泊を全て車中泊で済ませた強行軍であった。今なら絶対体力が持たんであろう。
 夏場の旅行シーズンとは言え、あの頃は増車されていても座れるとは限らないほど賑わっていて、発車の1時間くらい前からホームで乗車待ちをしていたような覚えがある。「利尻」や「ミッドナイト」の増結車両は冷房も無い国鉄型気動車で、向かい合わせのボックスシートにきっちり4人掛け。いくら北海道が涼しいとは言え、夏だしねぇ・・・
 確かにこれでは高速バスには勝てんかも知れぬが、それ以上に特急・急行の自由席乗り放題だった北海道ワイド周遊券がいつの間にか消えてしまったのが大きな要因かも知れぬ。次の転機は北海道新幹線が開通した頃か。当面は函館止まりだそうだから、始発や最終の新幹線に接続する函館発着の夜行列車、なんてのが復活するかもしれませんね。

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