第3327号:ぽっぽやの証
- 2008/07/29 火 19:46
- 紀行記録
新津駅から歩くこと約30分。
駅や車両基地はおろか線路すら近くに無く、敷地内から磐越道の新津ICが見えるような位置にある新津鉄道資料館。どことなく学校らしい佇まいは、ここが昔実際に鉄道学園であったことの名残をそのまま伝えている。
中に入っても派手な展示は皆無で、半分は鉄道学園で使用していた教材らしい。動かして楽しめるのはパンタグラフぐらい。外にあるのは新幹線の模型で、鉄道車両の展示は一両も無い。唯一実車といえるのは、工事用のモーターカーくらいか。
そう、ここは博物館ではなくて資料館なのだ。大宮と同じような雰囲気を期待していると見事に肩透かしを食らうであろう。だがしかし、展示物をじっくりと見ていると、国鉄時代に鉄道マンが誇りを持って列車を動かしていたという歴史がじんわりと伝わってくる。
色々な資料を見ながらふと頭をよぎった。
今も国鉄時代と変わらぬ心構えで鉄道マンは日々仕事に携わっていると思いたいが、もしそれが本当なら、尼崎のような事故は起こらなかったのではないだろうか。
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