Benjamin's LOG

　「チキンカレー」とメニューに書かれた場合、どんなカレーを想像するだろうか？
　普通であれば鶏肉がカレールゥの中に入っているものを指すだろうし、二ツ沢食堂でたまに出ている「チキン辛口カレー」はこの類である。ところが、久しぶりに行った香澄町大食堂のチキンカレーはちょっと違う。皿に飯を盛ったおばちゃんが、普通のポークカレーのルゥとは違う鍋のほうへ向かうと思いきや、皿に盛られた飯の上に何かを並べてから普通のルゥを掛けて「ハイお待ち」。
　席に着いてから飯の上の物をひっくり返してみると、何と鶏の唐揚げであった。確かにチキンですがね、これを「チキンカレー」とは普通は言わんと思うんですがね？リトルスプーンへ行くと「唐揚げカレー」ですよこれは。私は別に気にせずに食うたけれど、「今日は唐揚げを食う気分じゃないんだよなぁ」という人でもチキンカレーはオーダーする可能性があるわけで、そういう人にとってはどう見ても看板に偽りありだよなぁ、とチキン唐揚げの乗ったポークカレーを食いながら感じたのであった。