Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第2674号:バント職人

 プロ野球選手の引退とか戦力外だとかが良く聞かれる季節になってきた。
 4月に引退宣言をしてしまうほどの派手さが売りの日本ハム・新庄と、全く対極に位置する地味なバント職人の中日・川相。両名とも日本シリーズを花道に一線から退くというある意味幸せな引退を飾れる選手である。
 特に川相の犠打記録は世界一。そもそも犠打ってのは前にランナーがいるときでなければ出来ないわけで、打席に立つときにランナーがいる確率は10割ではないということを考えると、犠打を決められる可能性のあるときにきちんと決められる人でなければ記録の樹立は難しいということになる。あるサイトによれば、彼のバント成功率はあるシーズンでは97%にもなったのだとか。まさに職人ですね。
 残念ながら、今の12球団には彼のようなバント職人になりそうな選手が見当たらない。しかし、大砲やエースは生まれながらの身体能力である程度決まってしまう部分があるけれど、バントは練習の賜物。いつ川相を超えるバント職人が現れてもおかしくないのである。あとは、バント職人としてチームに認められるかどうかですね。実際、川相の場合はバントをするためだけに代打で出てきたこともあったわけだし。それだけの信頼を勝ち取れるというのはやはり彼が一流の職人だったと言うことの証明なのでしょう。

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