Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第182号

 季節の変わり目を感じる「におい」にはどんなものがあるだろうか。
 こういう質問をすると、季節ごとの花のにおい、飲食店からにおう食べ物のにおい、なんて答えが返ってきそうなものであろう。
 だが、もしこの質問が今日の私に投げかけられたらこんなポピュラーな答えはしない。今、季節は秋から冬になろうとしているとき。この時期特有かも知れないけれど、今日の私の答えは「防虫剤のにおい」である。満員電車の中で人々の上着やセーターからにおう防虫剤のにおい、まさにこれから冬になりますよ、という意思表示をしているのではないだろうか。

 かくいう私は、先週家に帰ったときに持たされた防虫剤をタンスの中に入れたために、別に押入から出したわけではないにも関わらず服に防虫剤のにおいが付いている。これが気にすると結構気になるもので、そのせいで電車の中でも人の服の防虫剤のにおいが気になったのかも知れぬ。何はともあれ、今日あたりは町行く人もそれなりの冬支度をしていたから、冬近し、といったところであろう。

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