Benjamin's LOG

気分一新

第7952号:あっぱれ!KANAGAWA大行進

 今日は、ちょっと長いよ。

 表題は、神奈川県内各地の地元情報を広く伝えるTVKの番組名。
 2005年から16年にわたってメインパーソナリティを務めていたデビット伊東氏が、昨日の放送で卒業となった。私がこの番組を見始めたのは、鎌倉に転居して1年くらい経ってから。アシスタントの細木アナが1年目の終わりくらいだっただろうか。なんともゆるい番組なのだけど、地元の人以外ならまず行かないような店や場所を紹介して盛り上げて行く内容に惹かれて、いつしか土曜の夜に見る習慣がついてしまった。鎌倉を始めとして近隣に来るときは、どこへ行くのか毎回楽しみだった。

 デビ氏は、やるなら30年はやりたいと以前言っていたらしい。
 しかし、実際は30年経たずに卒業となってしまった。コロナで思うような番組作りが出来ないとか、真鶴に拠点を移して新たな町興しをするためとか、本当の理由は本人の口から出てこない限りわからない。
 ただ、はっきり言ってこの2年間、私は見ていられなかった。あまりにも現アシスタントとの相性が悪すぎて。それは、昨晩の放送でデビ氏本人から「歴代の中で一番難しかった」というコメントが出てきたことからも、ある程度想像通りだったと思える。あの番組の良さは、やりたいように自由奔放に振る舞うデビ氏を常識的なアシスタントが支えながら地域住民と打ち解けて行く、というスタイルにあり、そこが一番魅力であったと私は感じている。但し、一見やりたい放題に見えても、その実は本当の意味での非常識な一線を越えない彼なりの演出だったのだと思う。
 ところがこの2年、むしろアシスタントの方が自由奔放で常識破りであり、デビ氏がそれを補う役目に徹さねばならなくなって、彼のやりたいように出来なくなってしまった感が漂っていたように思える。もし、そこに世代間のギャップを感じて、今後も元のスタイルに戻れないかも知れないとデビ氏が悟ってしまったならば、真鶴移住はもしかしたら彼なりのやりたいようにやるスタイルを貫くための決断、だったのかも知れない。

 あくまで個人的な憶測であり邪推に過ぎないのだけど、デビ氏の人柄で成り立っていたような部分もある番組だけに、これが本当ならつくづく残念だなぁという思いで一杯である。
 昨晩の放送後に前任アシスタントの久本アナが「アナウンサーのプロになりたいと思わせてくれた番組。本気でぶつかった番組。」とTwitterで思いを語っていた。アシスタントもプロ意識を持って本気でぶつからないと番組として成り立たないんだよ、という彼女なりのメッセージと思える。新任で来てから4年もの間アシスタントを務め上げた彼女が言うと、より重みを感じる言葉だ。
 後任はアキラ100%こと大橋彰氏。どんな番組になるかわからないが、少なくともアシスタントが変わらない限りは前と同じようには見ないだろう。視聴率がどうであれ、TVKの看板番組だから終わることは無いんだろうけどね。

 とまぁ、誰も読まないようなところに書き記す独り言でした。
 真鶴伊藤商店、近々行きたい。ラーメンでびっとは中延本店と鶴間店に何度もお邪魔しているけれど、そことは全く違う空気なんだろうな。

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