Benjamin's LOG

気分一新

第5459号:伊ぐ佐

しゃもせいろ

 「いぐさ」と言っても杉並区の地名ではなく、蕎麦屋のお話。

 八王子市戸吹町から、七曲峠を超えて秋川を渡った先のあきる野市雨間に、「石臼挽き手打ちそば」の看板が見えてくる。
 手前の古民家だったらもっと雰囲気あったのに、などと思いつつ店に入ると、大きな窓から竹林が見える席に案内された。落ち着いた雰囲気で掴みはOK。そして、出された蕎麦茶の香りの良いこと。蕎麦を食べる前から当たりな予感。
 肝心のお品書きは、東京軍鶏を使った軍鶏親子丼や軍鶏せいろ、が売りらしい。蕎麦を頼むと「二八と十割が選べますが」との事だったので、相方と分け合う前提で一枚ずつ頼んでみた。程なくして出て来た蕎麦は、上品過ぎやしないかというくらい、細い。しかし、コシがしっかりしていて美味であった。濃厚な蕎麦湯も頂いて、満足して店を出たら、入るときに見た古民家なんて全く目に入らなかった。

 蕎麦や軍鶏親子丼を美味しく頂いたのは言うまでも無いが、それ以上に感心したのは、この店の細やかな心遣い。
 お手洗い一つとっても、場所柄もあってか広々としたバリアフリータイプだったし、洗面台の脇には消臭剤と思しき竹炭の入った小さな籠がさり気なく置かれていた。店員さんの応対も非常に丁寧で、好感の持てるものであった。
 若干値は張るけれど、それだけの価値が十分あると思えた。いずれまた来よう。今度は売り切れだった変わりそばが食えるといいね。

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