Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第72号:春雪

 やれやれ、春雨の次は春雪ですかい、芸がないねぇ。
 とはいっても、今日は3月の割に結構な雪が降った。靴底が埋まる程度だから、東北地方の他の地域だったら大したことはないかも知れないが、やはり仙台は3月でも雪が降るのである。
 そういえば、6年前の3月末、今いるこのアパートの下見に来たときも、車に乗っていたら雪が降り出してきて驚いた覚えがある。あの時はすぐ止んでしまったが、俺は今から北国に行こうとしているんだな、と改めて感じたものだった。

 まだ仙台での生活が終わったわけではないけど、6年間在仙した中で一番遅くに降った雪は1年目の4月30日に降ったものだと思う。
 あれは、たまげた。講義中にふと窓の外を見ると、白い粒が上から降ってきているではないか。1年目だから当然東京の春しか知らない私にとってはまだ寒い4月末だったのだが、まさか雪まで降るとは思っていなかったから驚いた物である。
 ごく最近では、昨年の4月2日というのが記憶に新しい。4月からこちらで過ごす社会人研究員の引っ越しと丁度重なって、「おいおい、だいじょぶかいな」という印象を持たせたくらい降った覚えがある。仙台は、いつから本当の春になるのだろうか。仙台の四季はちょっと変わっていて、冬、梅雨、夏、秋の長雨、という四季なのかもしれない。

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