Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第719号

 言葉、とは素晴らしいものである。
 言葉の役割は、自分の考えていることを他人に伝え、他人の考えていることを推し量る手助けをすることであろう。だから、言葉の通じないところへ行くと自分の意志は他人に伝わらないし、他人が何を考えて自分に話しかけているのかもわからない。さらに難しいのは、いくら単語を覚えていようと、正確な文法を知っていようと、生まれたときからその言葉に慣れ親しんだ者でなければわからない隠されたニュアンスと言うのはなかなか感じ取ることが出来ないと言うことである。

 要は、日本の外国語教育は全くもって間違っている、と言いたいわけですな。
 「過去完了」だの「SVOC」だのという正確な文法や、滅多に使いもしない単語の意味などはどうでも良くて、この文章は何を言わんとしているのか、こういうことを伝えたい場合にはどうしたら良いのかというのをもっと体を使って覚え込ませなければ絶対外国語なんて身に付かないと思う。意志の疎通に必要な単語なんて、辞書に載っている何百分の一くらいで十分なはずだから。

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