Benjamin's LOG

実りの秋、小太りの冬

第3823号:冬の荒波

六日町駅

 ほとんどカメラを取り出さなかったので、こんな写真しかないんですが・・・

 土・日きっぷを買ったら、とりあえず最も高額な新幹線に乗るルートを考えるであろう。特に、東京駅で見送る事がほとんどな上越、北陸方面の新幹線はこんな機会でもない限り乗ることが無いわけで、自ずと新潟近辺で旅程を立てることになる。ちなみに、同じ発想の旅行は丁度10年前にも実施済み。あの頃は、起点が関東でしたがね。

 というわけで、東京駅を出ると「次は終点、新潟です」というアナウンスが流れる、一日一本しかないノンストップのMaxとき313号に乗り込んで新潟へ。あまりの快適さに途中はほとんど寝ていたけれど、新潟に近づくにつれて空模様が不穏になってきた。降りて駅の電光板を見てみると、「強風のため運転見合わせの予定」・・・
 この後の旅程は、内野以遠が未乗の越後線を柏崎まで全線乗り通し、その後直江津まで沿岸を走った後、ほくほく線で戻ってくるというのを考えていたのだが、どうやら海を見ながら優雅なローカル線の旅を楽しむのは無理なようである。下手をすると足止めを喰らって仙台へ帰りつけなくなりそうなので、あっさりキャンセル。せめてほくほく線だけでも乗っておきたいと思い、今乗ってきた新幹線で戻る事に。途中、少しでも未乗部分を潰すべく、長岡で降りて上越線で六日町へ向かう事にした。

 ここまではほぼ時間通り。ほくほく線の普通列車も途中までは若干の遅れで快走していたのだが、信越本線に合流しようかというところで制限が掛かった。ひっきりなしに無線で指令をやり取りしている運転士。通過の筈の駅で止まり、直江津駅の構内に入ったところで止まり、と徐行と停止を繰り返しながら、定刻より30分以上遅れて到着。しかし、日頃から乗り継ぎが悪いダイヤが幸いしたか、本来なら30分以上の待ち時間が数分で済んだだけで、無事に長野へ南下する事が出来た。

 いやぁ、実にスリリングな乗り継ぎでした。
 もちろん、列車を運行する方は4年前の強風による脱線転覆事故が頭にあるわけで、十分な注意を払って運転している筈だから事故の心配はほとんどしていなかったけれど、それでも冬の日本海の恐ろしさを垣間見たような気がした。越後線は、もっと穏やかな時に再チャレンジ、かな。

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