Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第3209号:がらがらうえつ

 今日も新聞記事になった羽越本線。
 約2年前の事故の影響で何かと負のイメージが強い路線だけど、間島から小波渡あたりまでの車窓に広がる日本海は、そりゃもう絶品なわけで。
 並行して走っている道路に「高波時波しぶき注意」なんていう看板が立っているくらい、ほんとに海のすぐそばを走っているのである。前週は常磐線で太平洋を見たけれど、やはり日本海って「日本の海」、何とも言葉で表し難い味がありますね。

 村上−鶴岡間の羽越本線には変わった特徴がある。
 全線電化されているにもかかわらず定期の普通列車は全て気動車。途中で交直流が変わるけれど対応車両が無いというのが大きな理由だそうだが、逆に言えばあえて交直流対応車両を投入する必要も無いほどの利用状況ということなのであろう。実際、村上から乗って鼠ヶ関で降りたのは私一人。鼠ヶ関始発の列車に乗ったのも私一人。2両繋いでいるのが勿体無く思えるほどであった。

 じゃあ車は走っているのか、といえば、全国に9本しか無い一桁国道の7号線でさえ、日曜日の昼間に信号の無い場所でゆっくり歩いて渡れるくらいの交通量である。鼠ヶ関港には鮮魚センターなる魚屋があったけれど、客は無し。平棚に広げられたイカの一夜干しが白く空しい。これが、日本海側の過疎の現実なのか。

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