第3162号:π
- 2008/02/15 金 18:53
- 日々徒然
電波屋が様々な事象を議論する際、「πを3として」という仮定は良く使うもの。
但し、我々はπが本来は「3.141592…」という無理数であることを理解した上で、手元に電卓がなく、かつ小数点以下を計算する必要も無い場合に「πを3とする」のであって、いつでも「πは3」ではないのである。略するということは、本来略さない状態が何であるかがわかっていないと全く意味を成さないのだ。
ここ数年の「π=3」教育は、単に円周率を3にしただけではなく、世の中には割り切れないものがある事や、そういうものに当たった時にどう考えて次へ進むべきか、と言う事を教える機会をも奪っていたような気がしてならない。これぞ「一事が万事」。
簡素化したり楽をしたりすること、それによって万事に「ゆとり」を得ることは、色々と経験を積んでからでも遅くないですよ。
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