第2659号:YS-11
- 2006/09/30 土 20:30
- 日々徒然
現時点で唯一の国産旅客機ことYS-11。今日を以て引退。
初めて飛行機に乗ったのが今から18年前の夏。羽田から全日空のトライスターで鹿児島へ行き、そこで乗り継いだ奄美行きがエアーニッポンのYS-11であった。このときは帰りも鹿児島までがYSで、羽田までは747SRだったと思うのだが、トライスターとSRは全くと言っていいほど記憶がないのに対してYSは離陸時のエンジン音が今でも脳内で鮮明に再生できるほど印象深かった。
YS以外で乗ったプロペラ機というと長崎航空の9人乗りBN-2があるのだけど、機長の真後ろに搭乗して、着陸直前に機体の揺れで天井に頭をぶつけたことは覚えているものの、エンジン音は思い出せない。やはりYS離陸時のエンジン音って、「今から飛びますよ」というような回転数の上がり方がいかにも「飛行機」らしく美しい音だったのであろう。
飛行機そのものに乗る機会がほとんど無いためにあまり身近な存在ではなかったけれど、数少ない搭乗機会の中でYSは確実に想い出を残してくれた。海外ではまだしばらく飛ぶ機会があるのだろうか。今度は全世界から完全引退と言うニュースが流れたときに、また脳内でYSのエンジン音が再生されるに違いない。
Comments