第2186号:EJ16(1)
- 2005/06/14 火 00:00
- 水平対向
今さらながら、このページのドメインについて少々、いや、かなり述べておこうと思う。今晩はその1回目。
EJ16とは、今のところ富士重工で最後の水平対向1600ccエンジンの形式名である。
1975年、スバル初の水平対向1600ccエンジンであるOHVのEA71を積んだレオーネが世に出てから始まった歴史は、1992年のインプレッサシリーズのリリースと共にOHCのEJ16に代替わりする。レオーネの中ではわりと車種を選ばずに載っていたEA71に比べて、インプレッサのEJ16はワゴンまたは4駆のセダンのみという限定搭載。そしてそのシリーズの最後となったのが2ドアクーペのリトナの4駆バージョン、つまり私の前の愛車であった、と。
1996年9月にインプレッサはビッグマイナーチェンジを受けるが、その際、1500ccエンジンのパワーアップと共にカタログから1600ccモデルは姿を消した。ついでに言えばリトナも姿を消した。以来、今に至るまでスバルには1600ccのモデルは登場していない。よって、EJ16エンジンは非常に短命だったことになる。
その昔、トヨタと日産でカローラとサニーの売り上げを競っていた頃、「プラス100ccの余裕」というキャッチフレーズがあったらしいが、今や「マイナス100ccの税金対策」の方が販売戦略としては重要なのだろう。同じピークパワーが得られるなら1500ccの方が安く収まるというわけ。ただ、それにしても他社の1600ccエンジンがNAで140ps以上なんてのはざらだったのに、スバルはようやく100psだったですからねぇ。パワー追求は2000ccターボに任せてしまった、ということか。
どうせ明日もネタ無しなので、つづく。
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