Benjamin's LOG

　東京の、特に多摩地区は縦の移動が非常に不便なことで有名である。
　最近になって多摩モノレールが出来て、立川から多摩センター方面へ向かうことは出来るようになったけれど、そこから東の新宿あたりまでのエリアでは南北の交通網となるとバスを使わざるを得ない。
　私の実家がある三鷹から小田急沿線へ出ようとして、一番安上がりな手として武蔵境から狛江までのバスを使うという手がある。例えば、本厚木から新宿経由で三鷹の家まで行こうとすると全部で９００円かかるが、狛江で降りてバスに乗り、途中の停留所から少々歩くと５７０円で済む。ルートの距離としても恐らく最短だと思うのだけど、時間に関しては道路次第。道路渋滞がない状態で狛江から武蔵境まで約４０分だから、ひとたび渋滞にはまると１時間を超えることも珍しくないのである。おまけに狛江には急行が止まらないので、途中で各駅停車に乗り換えたりすると総計で２時間を軽く超える。新宿経由ならば速いときで１時間４０分ほどで着く。
　つまりは、東京の交通網は蜘蛛の巣と同じ。縦糸にあたる鉄道は粘らないのに、横糸にあたる部分がいつまでも粘っていて、人の流れが滞っているってことですな。