Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第56号:珠芽

 珠芽と書いて「むかご」と読む。
 「一本人参、山椒に椎茸、牛蒡にむかごに・・・」という数え歌があるが(七以降を覚えていないのがバレバレ)、一応「食物」であろう。確か学校給食で「むかごごはん」なるメニューがあったような気もする。
 だが、ここで書こうとしているのはその珠芽では無い。今日はお得意の食い物ネタ、泉ヶ岳山麓の広島風お好み焼き屋「珠芽」について書こうと思う。

 ここのお好み焼き屋は大変な人気である。
 どれくらいの人気かというと、祝日の昼、しかも昼食のピークを過ぎた頃を見計らった13時過ぎでも、行列が店の外までできる程の人気なのである。
 人気の秘訣は、まずとにかく量が多いこと。広島風なので中に焼きそばが入ったものが標準なのだが、これが一玉でもそこそこの量、二玉だと普通の人なら十分な満腹、さらに上を行く「トリプル」こと三玉の焼きそばが入ったものまで用意されている。私は以前、無線部の先輩とやったある賭に負けて、珠芽で2000円分御馳走をしたのであるが、大食漢のその先輩でもさすがにうどん3玉、そば3玉を食いきることができず、持ち帰りにしたほどである。
 あと、ここのお好み焼きは独創性の強いメニューが多いのも特色。そば、うどんはまあいいとして、中にご飯の入った「米米焼き」や、餅の入った「やきもち焼き」、ご飯に鱈、チーズという異色の組み合わせの「ぐうたら焼き」など、おそらく他では食することのできないメニューがそろっている。私は、今日は焼きそばの上にマッシュポテトが乗っかっている「じゃがそば焼き」。これもなかなかいける。
 難点は、車かバイクがないと行けないこと。市内からは約30分といったところだろうか、辺りには何もないようなところにある。泉ヶ岳の自然を満喫しつつ、お好み焼きに舌鼓を打つ、なんてのもよいかもしれない。

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