第3733号:芋不足
- 2009/09/08 火 19:00
- 日々徒然
今年も馬見ヶ崎の芋煮の存在を忘れていた。
ただ、思わぬところで全国区に報道されたようで、忘れていて正解だったかも知れぬ。
大鍋の中身をパワーショベルでかき回している様は一度間近で見てみたいけれど、あの状況で芋煮鍋自体を楽しめるかというと、疑問に思っていたのもまた事実。
私が知っている芋煮会は、河原の石で竈を作って、薪で火をおこして、必要ならその場で材料を加工して、という一連の過程を皆で楽しむものであって、炊き出しを待つように行列を作って食うようなものではない。配給された鍋の中身を味わうことは出来るかもしれないが、そこに芋煮会としての醍醐味はほとんど無いであろう。
無線部の芋煮会は、鍋の中身なんてほとんど覚えていないが、ヨッパライを川に投げ込んだり、キムチの空き瓶に日本酒をなみなみと注いで飲ませたり、遅れてきた奴に煤けた鍋ごと抱え込ませて食わせたり、というのは今でも語り草にするほど強烈な思い出として刻まれている。それが、芋煮会の醍醐味なんじゃないですかねぇ。
新幹線で来ていながら食べ損ねたという方、是非相模川あたりであなただけの芋煮会をやって下さい。その方が数倍楽しめると思いますよ。レシピなんてネット上にたくさん転がっているんだし、何なら独自の味付けでも全然OK。要は、鍋の中身でなくて雰囲気。
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