Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第3198号:くりこま型

さよなら455系

 また一つ、国鉄型の灯が消える。

 学生時代の仙山線で、一番お世話になったのが455系電車だと思う。
 90年代半ば、まだ719系は一部の区間列車のみの割り当てで、仙山間をはじめとするほとんどの列車は455系で運転されていた。当時は山形まで乗ることは滅多になく、仙山線の利用はほとんどが仙台−北山間だったけれども、その中でも特に印象深いのは仙台23時58分発愛子行き終電。北山着は0時9分だったはず。
 列車自体は今でも走っているが、当時は455系の3両編成で、特に冬場の飲み会後に乗ると効き過ぎるほどの暖房とゆったり座れる車端部のロングシートが有り難かった覚えがある。北山駅のすぐ西側の踏切で、降りた電車が軽いジョイント音と共に国見方面へゆっくりと走り去っていく光景は、今でも忘れていない。

 今から7年前に仙山線から撤退していた455系が、先週の改変で完全に引退するとのことで、仙山線と東北本線で記念運転をするという記事を見たのが今月初めのこと。寝台列車ほど騒がれることもなく、知る人ぞ知る引退運転になったようである。
 私の知らない時代に東北本線で「急行くりこま」として俊足を誇ったのが有名であるが、仙山線とも「急行仙山」の時代から約40年の付き合い。それがもうこの線路を走ることも無くなるのかと思うと、何というか、感慨深いですねぇ。

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