Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第2611号:老兵奮闘

 東北地方を横断する鉄道路線は数少ない。
 よって、例えば仙台から新潟へ行こうとするとまず高速バスを使うことを考えるのであるが、ある時間帯だけは絶妙な乗り継ぎで普通列車のみの移動が出来ることが判明。仙台から新潟まで高速バスで約4時間、陸前落合から新潟まで普通列車のみで約5時間、というのは陸前落合から仙台までの移動を考えればそれほど大きな差は無いと思われる。
 というわけで、米沢から坂町を結ぶ超ローカル線、米坂線に乗ってみた。山形新幹線開業後は実質新潟側からの盲腸線に等しいので、車両も新潟所属の気動車。しかも国鉄型3両編成のうち2両は冷房なしというロートル仕様である。
 米沢を出てしばらくはだだっ広い田園地帯を走るのだが、羽前椿を出ると辺りの風景が一変。エンジンの唸りが一際大きくなる割にスピードが上がらないという山岳路線になる。県境の小国まではずっとこんな感じで、駅名に越後が付き始めても車窓に大きな変化なし。終点の坂町が近づいてくるとようやく海側に抜けたかな、という風景になる。この間、約2時間。
 列車の運転本数も両手で数えられるほどであり、利用客も地元民と思われる人と旅行者と思われる人で半々程度。これだと快適、快速な新型車両を導入する気にはならないのであろう。うまくダイヤを組めば都市間移動に結構使える路線だと思うのであるが。

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