Benjamin's LOG

戯言を 綴り続けて 早10年
記録が増えて 減るのは記憶 あと髪の毛

第101号

 冷し中華の具の定番はなんだろうか?
 よく売っている冷し中華のパッケージに載っているのは、胡瓜、錦糸玉子、ハムまたは焼豚、そしてトマトといったところだろうか。何と言っても、胡瓜、玉子、ハムあるいはトマトの織りなす「緑、黄色、赤」の3色が夏らしく涼しげな食感を連想させると思われる。

 ところが、我が社の社食の冷し中華は、何か違う。
 トマトが乗っていないのはまあ良いとして、冷し中華の構成要素に欠かせないと思われる「黄色」こと錦糸玉子が乗っていない。
 ではどういう具が乗っているかというと、胡瓜、蒸し鶏、もやし、そしてワカメ。色彩から言えば全部暗色系である。冷し中華が出されてから1週間、どうにも食うてみる気がしなかったのは今思えばこの色彩感の暗さだったのかもしれぬ。
 たまたま昨日は食事に行くのが遅くなって、いつもは長蛇の列が出来ている冷し中華ががら空きだったので試しに食してみたのだが、実際に食してみても何かが違う。確かに冷し中華のゴマだれだし、細切りの胡瓜と麺とを一緒に口の中に入れると冷し中華の味はするのだが、何かが違う。麺が縮れ麺じゃないとかそういう問題ではない。そう、これは「棒々鶏」と「冷しゃぶ」を混ぜた物を麺の上に乗せているといった感じなのだ。蒸し鶏はまだ良いとして、何故冷し中華にワカメなのか?何故もやしなのか?
 決して不味い訳じゃないんだけれど、「冷し中華発祥の地」ともいわれる仙台にいた人間としては、あれを冷し中華としては認めがたいものがある。それとも、私が知らないだけで、あれが本当の冷し中華なのか?どう考えたって、普段の醤油ラーメンの具が半分混ざっているとしか思えないのだが。

Comments

Comment Form

Trackbacks