Benjamin's LOG

気分一新

第8405号:個

 某市の個人情報管理や居眠り車掌の話題が紙面を賑わせている。
 尼崎といえば2005年の大事故が思い出されるが、これ以降、個人の責任を問わずに組織の責任を問う論調が多くなったような気がする。私はこれにずっと違和感を覚えている。個人が世の中で生きていくということは、その個人も相応の責任を持つという意識が必要なのではないだろうか。

 勿論、某社の日勤教育を復活せよとは毛頭思っていない。
 しかし、個人情報を扱う人がそれを持ったまま飲み会に参加したり、時間に正確であるべき鉄道員が居眠りをしたり。これらは我々の世代からしたら「常識外れ」で「無責任」なのだけど、もしかしたらそういう常識をきちんと教育されていない世代なのではないかと勘繰ってしまう。その教育の根源にあるのは社会に対する責任であるはずなのだが、個人が責任を取らなくても組織がなんとかしてくれるからオッケー、なんて教わって来たのかね。残念な話だ。

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